• 社会保険労務士 佐野浩之

就職氷河期世代の雇用にはメンタルチェックを!!

自分に自信が持てない、コミュニケーションが苦手、ネガティブな思考に陥りやすい傾向にある

政府は、1,700万人とされる就職氷河期世代への支援を打ち出して、

1,344億円かけて3年間で30万人の正規雇用者を増やす計画です。

全国のハローワークへの専門窓口設置や資格取得の支援、

氷河期世代の失業者らを正社員で雇い入れた企業への助成金などを実施する。


そんな中、兵庫労働局は県内4つのハローワークに独自の支援窓口を設け、

就職氷河期世代66人との面談を行い、次のような求職者が多いことを発表しました。

  • 自分に自信が持てない

  • コミュニケーションが苦手

  • ネガティブな思考に陥りやすい傾向にある

また、求職者は、事務職や専門職について自分ひとりで黙々と仕事をしたいや、

大学や大学院で学んだことを生かしたいと考える人が多いそうです。


まとめ

政府は、少子高齢化による労働人口の減少や人手不足対策という目論見なのでしょうが、

求人企業にとってはどんなメリットがあるのでしょうか?

「人手不足なので、氷河期世代なら雇えるかもしれない」でしょうか?

それとも、「年齢制限禁止の例外事由として35歳から54歳までの求職者にしぼることができるから」でしょうか?


私は、就職氷河期世代で非正規で働かれている方々には、正規職員になっていただきたいですし、

求人企業にも可能な限り、正社員として雇用していただきたいと思います。


しかし、雇用する側の求人企業には、就職氷河期世代求職者のメンタル面に注意して雇用していただきたい。

兵庫労働局が発表した「自分に自信が持てず、コミュニケーションが苦手、ネガティブな思考に陥りやすい傾向にある」という点です。

先日、話題になった宝塚市も二次試験では、協調性やコミュニケーション力をしっかりと見極める試験を実施しています。


ただ単に、年齢制限がかけられ比較的若い人を募集できることや助成金を受けられることのみに着目し、

雇用してしまうと、いざ仕事をさせる際に協調性がないや前向きに仕事に取り組めないなど問題が出てくるかもしれません。

そのため、最低限として面接時のメンタルチェックは必ず行うことをお勧めいたします。

コストをかけて雇い、教育し、すぐに辞められてしまっては、お金を捨てたも同然です。


【兵庫労働局 調査概要】

性別:

 男性41人、女性25人

年齢別:

 35歳から39歳が21人、40歳から44歳が23人、45歳から49歳が21人、50歳から55歳が1人

学歴別:

 中学校卒が1人、高校卒が19人、短大・専門学校卒が6人、大学卒が36人、大学院卒が4人

就職を希望する職種:

 「事務的職業」が32人、「専門的・技術的職業」が7人、「販売の職業」が7人、「運搬・清掃・放送 放送等の職業」が6人

(出典:NHK兵庫ニュース)





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